お知らせ・イベント

KIT男女共同参画推進センター第12回セミナー「理系のキャリアデザイン2018-未来への新しいかたちー」を開催しました。

  平成30年11月13日(火)午後、本学60周年記念館2階大セミナー室にて、KIT男女共同参画推進センター第12回セミナー「理系のキャリアデザイン2018―未来への新しいかたち―」を開催いたしました。
 
  本学分子化学系・亀井加恵子教授の開会挨拶に続き、サントリーウエルネス株式会社健康科学研究所・研究主任の冨森菜美乃様に、「やってみなはれ!~自分らしく、何事も~」と題して、ご講演いただきました。
  研究所で専門家のいない分野への異動を経験され、「やってみなはれ」の精神で試行錯誤を繰り返しながら専門知識を深め、人脈を広げ、科学的に根拠のある商品(健康食品)を世に出すことをやりがいに研究開発をすすめられている姿勢を伺いました。そして同時に結婚、出産、子育てを経験され、「家事は大体でも大丈夫」「無理はしない」など優先順位をつけて仕事と生活のバランスをとられた工夫のしかた、働き方は、これから社会にでる学生のみならず、教職員にとっても参考になるお話でした。
 
 続いて、「関係性と多様性-デザインに大切なこと」と題して、本学卒業生でプロダクト&インタラクションデザイナーでT-D-F代表の園山隆輔様にご講演いただきました。
  企業のデザイン部門勤務を経て、フリーランスのデザイン事務所を創設された経緯、デザインがもたらすもの、表現するものを、ロボットデザインを例にお話いただきました。「デザインは特別なものではなく、日常生活を送る人にとっての関わりや意味を『かたち』にすること、人とモノとの『関係性を見える』ようにすること。そしてそれは、選択肢を広げ、『多様性をつくる』こと。多様性は豊かさとも言えます。」とのお話は、生き方・キャリアデザインにも通じるものです。新しい分野への挑戦、これまでにない生き方、多様な働き方など「自分らしいかたち」をデザインする、考える機会となりました。
 
  最後に、KIT男女共同参画推進センター長の大柴小枝子教授が閉会の挨拶を行い、セミナーを終了しました。終了後には隣室に場所を移して意見交換会を行い、参加者が講師の方と研究や仕事の進め方、スキルアップのしかた、人との関わり方、育児との両立の実際などについて語り合い、交流を深めました。
   また参加者アンケートでは、「大変参考になった」と「参考になった」があわせて100%を占めました。「研究の内容からワークライフバランスまで多岐にわたって、とてもわかりやすく、学生さんのみならず社会人にとっても勇気づけられる講演でした」、「関係性を形にする、多様性をつくる、についてお話を聞き、大変面白かったです」、「現在抱く不安を和らげていただける素敵なお話でした」、「理系学生の将来図が描きにくかったので役にたちました」、「実体験に基づき、見習うべきこと、参考になることがたくさんあり興味深かったです」などの感想が寄せられ、参加者にとって大変有意義な時間となりました。

講演Ⅰ:講師 冨森 菜美乃 氏 


講演Ⅱ:講師 園山 隆輔 氏


第12回セミナーの様子

<< 一覧へ戻る

ページトップに戻る